高齢者の歯科ケアと口腔機能の維持について
2023年5月2日

小野瀬歯科医院です。
高齢者になると、歯や口腔の健康状態にさまざまな変化が生じます。生涯にわたって口腔機能を維持し、健康な生活を送るためには、適切な歯科ケアが重要です。
そこで本日のコラムでは、高齢者の歯科ケアと口腔機能の維持について解説します。
【高齢者が抱える口腔の問題】
高齢者が抱える口腔の問題は多岐にわたります。以下に、その代表的なものを挙げます。
歯周病:加齢とともに歯周病のリスクが高まります。歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けて歯が抜ける恐れがあります。
むし歯:高齢者は唾液の分泌量が減少し、むし歯が進行しやすくなります。
口腔乾燥:薬の副作用や加齢により、口の中が乾燥し、食べ物が喉に詰まる危険性が高まります。
入れ歯の問題:入れ歯のフィットが悪いと、嚙み合わせや発音が悪くなり、食事や会話が困難になります。
【高齢者の歯科ケアのポイント】
高齢者の歯科ケアは、以下のポイントに注意して行うことが重要です。
ブラッシング:歯と歯ぐきの境目を中心に、適切な歯ブラシと歯磨き粉を使って丁寧にブラッシングします。力を入れすぎず、歯ぐきを傷つけないように注意しましょう。
歯間清掃:歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間に溜まった食べ残しや歯垢を除去します。
舌苔除去:舌ブラシや舌クリーナーを使って、舌の表面に付着した細菌や舌苔を除去し、口臭予防に努めます。
定期的な歯科受診:定期的に歯科医院を受診し、専門家のアドバイスや治療を受けることで、口腔の健康を維持できます。また、早期発見・早期治療が重要なので、異常を感じた際はすぐに受診しましょう。
入れ歯のケア:入れ歯を毎日きれいにし、定期的に歯科医院で調整を受けることで、フィット感を保ち、食事や会話がスムーズになります。
【口腔機能の維持のために】
高齢者の口腔機能を維持するためには、以下のことにも注意が必要です。
咀嚼機能の向上:硬い食べ物や刺激のある食べ物を摂取することで、歯や顎の筋肉を鍛え、咀嚼機能を向上させることができます。
唾液の分泌促進:口腔内を清潔に保つ唾液の分泌を促すために、水分補給や無糖のガムの咀嚼、唾液腺マッサージを行いましょう。
口腔筋トレーニング:顔や口周りの筋肉を鍛えることで、嚙み合わせや発音の改善、食べ物の飲み込みやすさが向上します。簡単な口腔筋トレーニングは自宅で行えます。
高齢者の歯科ケアと口腔機能の維持は、健康で充実した生活を送るために重要です。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
龍ケ崎市・竜ヶ崎駅の歯医者
『小野瀬歯科医院』
住所:茨城県龍ケ崎上町4248-1
TEL:0297-62-0130