智歯周囲炎とは?
2024年5月2日
小野瀬歯科医院です。
智歯周囲炎は、多くの人が経験する可能性がある口腔内炎症で、主に親知らず(智歯)の問題が原因です。
今回は、智歯周囲炎について、その原因、症状、治療方法、そして予防策まで詳しくご紹介します。
智歯周囲炎の原因
現代人は顎の骨が小さくなる傾向にあり、智歯が正常に生えるのは珍しい状態です。
不完全に生えた智歯は、歯と歯茎の間に深いポケットを形成し、そこが細菌の温床になり得ます。
智歯が不完全に生えると、隣の歯との間に隙間ができ、その部分に食べ物の残りや細菌が溜まりやすくなります。
智歯周囲炎の症状
智歯周囲炎が発生すると、初期段階で智歯の周りの歯肉が腫れ上がり、触ると痛みを伴うことがあります。
さらに症状が進むと、嚥下困難や顔の腫れが顕著になる場合もあり、場合によっては発熱や全身のだるさを感じることもあります。
智歯周囲炎の治療方法
初期の智歯周囲炎は、抗菌薬による洗浄で改善されることが多いですが、症状が重い場合は抗菌薬の点滴や、最悪の場合、入院が必要になることもあります。
重症化すると、頬部蜂窩織炎へと進行する可能性があるため、重症化する前に適切な治療を行うことが重要です。
繰り返し炎症を起こす智歯には抜歯が推奨されますが、炎症が完全に治まるまで抜歯は行われません。
智歯周囲炎の予防策
最も効果的な予防策は、問題のある智歯を抜歯することですが、智歯周囲を清潔に保つことも非常に重要です。
ストレスの管理や、十分な睡眠、バランスの良い食事を心掛けることで、免疫力を維持し、智歯周囲炎のリスクを低減できます。
また、智歯周囲炎が疑われる場合は速やかに歯科医院で診てもらうことが大切です。
定期的な歯科レントゲンで智歯の状態を確認し、必要に応じて抜歯の検討を行います。
智歯の管理方法
智歯が正常に生えていて機能している場合は、そのまま残す選択もあります。
他の歯が失われた場合に備えて智歯を保持することは有益ですが、智歯が将来的なトラブルの原因になる場合もあるため、定期的な検診を受けることが重要です。
特に下顎の智歯は重要な神経に近接しているため、抜歯を行う際は慎重な判断が必要です。
少しでも参考になれば幸いです。
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