金属アレルギーに悩む方必見!セラミック治療のメリットと注意点を徹底解説
2024年9月21日
小野瀬歯科医院です。
セラミック治療は、金属を使用しないため、金属アレルギーを心配することなく受けられる歯科治療のひとつです。
自然な見た目を実現し、審美性と機能性に優れていることから、非常に人気があります。
今回は、セラミック治療の特徴や利点、さらに金属アレルギーの原因や対策について詳しく解説していきます。
金属アレルギーの原因と症状
金属アレルギーは、銀歯や金属製の詰め物が原因で発症することがあります。
これは、唾液によって金属がイオン化し、体内に取り込まれることで引き起こされるのです。
特に、パラジウムやニッケルなどがアレルゲンとなりやすく、皮膚のかゆみや赤み、口内炎、頭痛といったさまざまな症状をもたらします。
これらの症状は口内に限らず、手のひらや足の裏、さらには顔や体全体に湿疹や発疹が出ることもあるため、発症すると日常生活に大きな影響を与えます。
原因が特定しにくい場合も多いため、歯科治療を受ける前に皮膚科で金属アレルギーの有無を確認することが望ましいです。
金属アレルギーの主な症状は以下の通りです。
- かゆみや赤み
- 湿疹や発疹
- 口内炎や頭痛
- 手のひらや足の裏の発疹
- 全身のかゆみや皮膚の変化
これらの症状がある場合は、早めに専門医に相談しましょう。
セラミック治療のメリット
セラミック治療の最大の利点は、金属アレルギーのリスクを回避できる点です。
オールセラミックやジルコニアなどの素材は金属を一切含まないため、アレルギー反応の心配がなく、安心して使用できます。
さらに、セラミックは天然の歯に近い色合いや透明感を持ち、審美性に優れているため、前歯などの目立つ箇所の治療にも適しています。
詰め物や被せ物が精密にフィットし、隙間ができにくいことから、虫歯の再発を防ぐ効果も期待できます。
加えて、セラミックの表面は硬く、汚れがつきにくいため、長期間にわたり美しい見た目を維持することが可能です。
このような特徴から、セラミック治療は見た目の美しさと機能性を兼ね備えた優れた選択肢といえます。
セラミック治療のデメリット
一方、セラミック治療にはいくつかのデメリットも存在します。
まず、保険が適用されないため、治療費が高額になることが挙げられます。
銀歯やレジン(プラスチック)と比較すると費用が高くなるため、事前に治療費をしっかり確認し、納得した上で治療を進めることが重要です。
また、セラミックは非常に硬い素材である反面、強い衝撃や歯ぎしりなどの負荷がかかると、割れたり欠けたりするリスクがあります。
特に奥歯など噛み合わせに大きな力がかかる部分では、強度が高いジルコニアセラミックを選ぶことが推奨されます。
適切な素材を選ぶことで、セラミックの破損を防ぎ、長期間の使用を実現することができます。
金属アレルギーの検査と対策
金属アレルギーが疑われる場合は、まず皮膚科でパッチテストを受け、どの金属が原因であるかを特定することが重要です。
原因が特定できれば、歯科治療の際にその金属を避けることができ、アレルギー反応を防ぐことができます。
すでに口の中に金属製の詰め物や銀歯がある場合は、これらをセラミックに置き換える「メタルフリー治療」を行うことで、アレルギーの原因を根本から取り除き、症状の改善を図ることができます。
メタルフリー治療は、金属アレルギーの症状が重い方や、将来的なリスクを避けたい方に特に適した治療法です。
自分の健康状態を把握し、歯科医師と十分に相談して最適な治療法を選択しましょう。
セラミックの種類と選び方
セラミックには、オールセラミック、ジルコニア、ハイブリッドセラミックなど、さまざまな種類があります。
オールセラミックは、透明感が高く、天然の歯に近い色合いを再現できるため、前歯などの審美性が求められる部位に最適です。
ジルコニアは非常に強度が高く、奥歯などの噛む力が強くかかる部分に適しています。
ハイブリッドセラミックは、セラミックと歯科用プラスチック(レジン)を混ぜ合わせた素材で、費用を抑えながら審美性と耐久性を持つことが特徴です。
治療部位や予算、希望する仕上がりを考慮し、歯科医師と十分に相談して自分に合った素材を選びましょう。
適切な素材選びにより、セラミック治療の効果を最大限に引き出すことができます。
まとめ
セラミック治療は、金属アレルギーをお持ちの方でも安心して受けられる治療法です。
審美性や機能性に優れ、自然で美しい口元を実現するための効果的な選択肢といえます。
また、金属アレルギーのリスクを避けるために、原因や症状をしっかり理解し、適切な検査と対策を行うことが重要です。
治療を受ける際は、歯科医師と十分に相談し、自分に最適な治療法を選択しましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
自身の歯についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
東京歯科大学卒業後、千代田区の帝国ホテルインペリアルタワー内名執歯科・新有楽町ビル歯科に入職。
その後、小野瀬歯科医院を引き継ぎ、新宿オークタワー歯科クリニック開院し現在に至ります。
また、毎月医療情報を提供する歯科新聞を発行しています。
【所属】
・日本放射線学会 歯科エックス線優良医
・JAID 常務理事
・P.G.Iクラブ会員
・日本歯科放射線学会 歯科エックス線優良医
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本歯周病学会 会員
・ICOI(国際インプラント学会)アジアエリア役員 認定医、指導医(ディプロマ)
・インディアナ大学 客員教授
・IMS社VividWhiteホワイトニング 認定医
・日本大学大学院歯学研究科口腔生理学 在籍
【略歴】
・東京歯科大学 卒業
・帝国ホテルインペリアルタワー内名執歯科
・新有楽町ビル歯科
・小野瀬歯科医院 継承
・新宿オークタワー歯科クリニック 開院
龍ケ崎市・竜ヶ崎駅の歯医者
『小野瀬歯科医院』
TEL:0297-62-0130