歯ブラシだけでは不十分?デンタルフロスの正しい使い方
2025年4月12日

小野瀬歯科医院です。
毎日しっかり歯を磨いているのに、なぜか虫歯や歯ぐきの腫れが気になる…。
そんな方は、歯ブラシだけのケアでは届かない「歯と歯のすき間」に原因があるかもしれません。
そこに効果的なのが「デンタルフロス」です。
ただし、間違った使い方では歯ぐきを傷つけることも。
今回は、フロスの正しい使い方や選び方を解説し、効果的な活用法をご紹介します。
デンタルフロスは何のために使う?
デンタルフロスは、歯ブラシでは落としにくい歯間の汚れや歯垢(プラーク)を取り除くための清掃ツールです。
歯と歯が接している狭い部分は虫歯や歯周病の温床になりやすく、放置すると炎症や口臭の原因にもなります。
そこで、フロスを使うことでこうしたトラブルを未然に防ぐことができます。
口腔内の健康を維持するためには、ブラッシングとフロッシングの両方が欠かせません。
歯科予防の基本として、ぜひ日常に取り入れましょう。
ロールタイプの使い方をマスターしよう
ロールタイプのデンタルフロスは、40cmほどの長さを目安にカットして使います。
左右の中指に2〜3回巻きつけ、1〜2cmの間隔を保つように指先で持ちます。
そのまま歯と歯の間にやさしく差し込み、歯に沿って上下に動かして汚れを落としましょう。
使用中はフロスをずらしながら、清潔な部分で次の歯間を掃除することが大切です。
最後は横に引き抜くようにして、歯ぐきを傷つけないよう注意してください。
ホルダータイプは初心者にもおすすめ
持ち手のついたホルダータイプは、操作が簡単で初めての方にも使いやすいフロスです。
歯と歯の間にスムーズに差し込み、フロスを歯の側面に沿わせて数回上下させてプラークを除去します。
特にY字型は奥歯に適しており、口の奥まで無理なく届きます。
使い終わったフロスは再利用せずに毎回新しいものに交換し、衛生面にも配慮しましょう。
正しく使うことで、清掃効果が格段に上がります。
フロス使用時に注意すること
歯間に無理やりフロスを押し込むと、歯ぐきを傷つけてしまうリスクがあります。
コンタクトポイント(歯の接触面)を通す際は、左右に小さく動かしながらゆっくり挿入しましょう。
また、同じ場所で糸が毎回引っかかる場合、詰め物の不具合や初期の虫歯の可能性が考えられます。
使い始めの頃に出血することもありますが、これは多くの場合歯ぐきの炎症が原因です。
続けて使用することで改善されることが多いですが、不安な場合は歯科で確認を受けてください。
デンタルフロスを習慣にするメリット
毎日のセルフケアにデンタルフロスを取り入れることで、虫歯や歯周病の発症リスクを効果的に抑えることができます。
特に就寝前の使用は、就寝中の細菌繁殖を防ぐ上で重要です。
さらに、フロスの使用によって歯の状態の変化にも気付きやすくなり、早期の異常発見につながる場合もあります。
清潔な口腔内は、健康だけでなく見た目や口臭対策にもプラスになります。
歯ブラシだけでは届かない部分をしっかりケアするためにも、フロスは強い味方です。
少しでも参考になれば幸いです。
自身の歯についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
東京歯科大学卒業後、千代田区の帝国ホテルインペリアルタワー内名執歯科・新有楽町ビル歯科に入職。
その後、小野瀬歯科医院を引き継ぎ、新宿オークタワー歯科クリニック開院し現在に至ります。
また、毎月医療情報を提供する歯科新聞を発行しています。
【所属】
・日本放射線学会 歯科エックス線優良医
・JAID 常務理事
・P.G.Iクラブ会員
・日本歯科放射線学会 歯科エックス線優良医
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本歯周病学会 会員
・ICOI(国際インプラント学会)アジアエリア役員 認定医、指導医(ディプロマ)
・インディアナ大学 客員教授
・IMS社VividWhiteホワイトニング 認定医
・日本大学大学院歯学研究科口腔生理学 在籍
【略歴】
・東京歯科大学 卒業
・帝国ホテルインペリアルタワー内名執歯科
・新有楽町ビル歯科
・小野瀬歯科医院 継承
・新宿オークタワー歯科クリニック 開院
龍ケ崎市・竜ヶ崎駅の歯医者
『小野瀬歯科医院』
TEL:0297-62-0130