リテーナーを1日さぼると?後戻りのサインとNGな理由を解説
2026年1月31日

歯列矯正を終え、ようやく手に入れた理想の歯並び。鏡を見るたびに嬉しく、自信が持てるようになったと感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、その美しい歯並びを維持するためには、リテーナーによる「保定期間」が非常に重要になります。
「矯正装置から解放されたのに、また何かをつけ続けるのは面倒だな」「忙しくてうっかり装着を忘れてしまった」――そう感じることはありませんか。でも、「たった1日くらい大丈夫だろう」という油断が、実は歯並びの後戻りを引き起こす大きなリスクになり得ます。
この記事では、もしリテーナーの装着を1日でもさぼってしまった場合に何が起こるのか、そして、歯が後戻りしている際の具体的なサイン、さらにはなぜ「1日くらい」の油断が禁物なのか、その理由を詳しく解説します。大切な歯並びを長期間キープできるよう、保定期間の重要性と正しい対処法について一緒に見ていきましょう。
リテーナーを1日さぼすとどうなる?後戻りは起こるのか
歯列矯正が終わり、ついに矯正装置が外れたときの解放感はひとしおですよね。やっと手に入れた理想の歯並びを前に、「これで治療は終わり!」と気が緩んでしまい、ついリテーナーの装着を忘れてしまう日もあるかもしれません。しかし、「たった1日くらいなら大丈夫だろう」という油断が、実は歯並びの後戻りを引き起こす引き金となってしまうことがあります。このセクションでは、リテーナーの装着を1日さぼしてしまったときに具体的に何が起こるのか、そして、もしすでに後戻りが始まっているとしたらどのようなサインが現れるのかについて詳しく見ていきましょう。大切な歯並びを守るために、ぜひ読み進めてみてください。
1日でも後戻りのリスクあり!「きつい」「痛い」は後戻りのサイン
リテーナーの装着を1日さぼってしまい、翌日に改めて装着した際に「あれ?きついな」「少し圧迫感がある」と感じた経験はありませんか?あるいは「以前よりも歯に食い込むような痛みがある」と感じることもあるかもしれません。これらの感覚は、決して気のせいではありません。実は、すでに歯が動き始めており、後戻りの兆候が現れている可能性が高いサインなのです。
矯正治療によって動かされた歯は、新しい位置に完全に定着するまでに時間がかかります。リテーナーを外している時間がたとえ短くても、歯は元の位置に戻ろうとする力が常に働いています。そのため、たった1日リテーナーを装着しなかっただけでも、歯がわずかに元の位置へと動き出し、その結果として次にリテーナーをはめたときに違和感やきつさ、痛みを覚えるのです。
この「きつさ」や「痛み」は、あなたの歯並びが順調である証拠ではなく、むしろ「歯が後戻りしていますよ」という体からの警告信号と捉えるべきです。この小さなサインを見逃さず、真摯に受け止めることが、時間と費用をかけて手に入れた美しい歯並びを維持する上で極めて重要になります。
なぜ「1日くらい」の油断がNGなのか?歯が後戻りする仕組み
「たった1日くらいリテーナーを外したからといって、なぜ歯が動いてしまうのだろう?」と疑問に思う方もいるかもしれません。歯列矯正によって歯が動くメカニズムを理解すると、その理由が明確になります。歯は、歯槽骨という骨の中に根を張っており、歯根膜という薄い膜を介して歯槽骨とつながっています。矯正治療では、この歯根膜に持続的な力を加えることで、骨の吸収と再生を促し、歯を望む位置へと移動させます。
しかし、歯が新しい位置に移動したばかりの頃は、歯根膜や周囲の歯槽骨がまだ完全に安定しておらず、まるで地盤が固まっていない状態と同じです。この不安定な時期にリテーナーを外してしまうと、舌で歯を押す癖、食事の際の噛み合わせの力、唇の圧力、さらには親知らずによる圧力など、日常的に歯にかかるわずかな力が、まだ定着していない歯を元の位置へと押し戻そうと作用し始めます。これらの力は微々たるものですが、リテーナーによる「保定」がなければ、その力が積み重なり、歯は確実に元の位置へと戻ろうとするのです。
このように、歯並びを支える組織が不安定な状態にあること、そして日常的な力が常に歯に加わっていることを考えると、「たった1日」の油断が後戻りの引き金となるのも納得できるでしょう。リテーナーは、この不安定な状態にある歯を、新しい位置にしっかりと固定し、周囲の組織が安定するのを待つための非常に重要な役割を担っているのです。
リテーナーの重要な役割とは?なぜ矯正後に必要なのか
歯列矯正治療を終え、美しい歯並びを手に入れた解放感はひとしおでしょう。しかし、矯正装置が外れたその瞬間が、実は治療の本当のゴールではありません。手に入れたばかりの歯並びを、生涯にわたって維持していくための大切な「保定期間」の始まりなのです。この期間において、リテーナーはまさに縁の下の力持ち。歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」という現象から大切な歯並びを守り、安定させるための、なくてはならない存在です。このセクションでは、リテーナーがなぜ矯正治療後にそれほど重要なのか、その根本的な役割と必要性について詳しく解説していきます。なぜ歯が元の位置に戻りやすいのか、そして保定期間がいかに重要であるかを深掘りし、リテーナーに対する理解を一層深めていきましょう。
矯正後の歯は元の位置に戻りやすい状態
歯列矯正によって歯が動いた後、歯を支えている周囲の組織はまだ非常に不安定な状態にあります。歯は、歯根膜と呼ばれるクッションのような組織を介して顎の骨(歯槽骨)に支えられています。矯正治療では、この歯根膜を介して骨を溶かしたり作ったりしながら歯を移動させます。しかし、歯が新しい位置に移動した直後は、歯根膜や歯槽骨が完全にその位置に固まっておらず、組織の再構築には時間がかかるのです。
この状態は、例えるなら引越しを終えたばかりの部屋に似ています。大きな家具は運び込まれましたが、まだ荷物はダンボールの中、どこに何を置くか決まっていない状態です。非常に不安定で、ちょっとした刺激で物が動いてしまいやすいのと同じように、矯正直後の歯も、わずかな力で元の位置に戻ろうとしてしまいます。
このような不安定な時期に、リテーナーは外部からの力を受け止め、歯を新しい位置にしっかりと固定する役割を担います。リテーナーがなければ、日常的な噛み合わせの力や舌の癖、唇の圧力などによって、歯は元の「慣れ親しんだ場所」へと戻ろうとしてしまうのです。このデリケートな期間にリテーナーで歯を支えることが、矯正治療の成果を長期間維持するために非常に重要になります。
歯並びを固定する「保定期間」の重要性
歯列矯正治療において、「保定期間」は、装置を付けていた期間と同じか、それ以上に重要なフェーズであると言っても過言ではありません。多くの方が矯正装置が外れた時点で治療は完了したと考えがちですが、実際にはそこからが本番なのです。時間と高額な費用をかけて手に入れた美しい歯並びを、文字通り「自分のもの」として定着させるための期間が、この保定期間なのです。
保定期間中に歯科医師の指示通りにリテーナーを装着し続けることは、将来的な「再矯正」という事態を回避するための最も確実な方法です。もし保定を怠り、歯並びが後戻りしてしまった場合、再度矯正治療を受けることになれば、再び時間も費用もかかることになります。これは、せっかくの投資を無駄にしてしまうことにも繋がりかねません。
保定期間は、単なる義務ではなく、長期的に健康で美しい笑顔を維持するための「自己投資」です。毎日のリテーナー装着は手間だと感じるかもしれませんが、それは数十年先の自信と快適な生活への確実な準備となります。この大切な期間をきちんと守ることで、手に入れた理想の歯並びを一生涯自分のものにすることができるのです。
【期間別】リテーナーをさぼった時の影響と後戻りの進行度
歯列矯正を終え、ようやく手に入れた美しい歯並び。しかし、リテーナーの装着を怠ってしまうと、その歯並びは少しずつ元の位置へと逆戻りしてしまう可能性があります。ここでは、リテーナーの装着をさぼった期間が、歯並びにどのような影響を与えるのかを段階的に解説します。ご自身の状況と照らし合わせながら、後戻りの進行度と、それに対する早期対処の重要性を理解する参考にしてください。
1日~2日さぼった場合:装着時に違和感やきつさを感じる
「たった1日くらい」と思ってリテーナーを装着しなかった場合、次に装着しようとすると、軽い違和感やきつさを感じることがほとんどです。これは、わずかな時間であっても歯が動き始めているサインであり、リテーナーが歯を元の位置に戻そうと圧力をかけているために起こります。また、リテーナーが少し浮いたように感じることもあるかもしれません。
この段階であれば、まだ後戻りはごく軽微であることが多く、数日間きちんとリテーナーを装着し続けることで、違和感も徐々に解消され、元の安定した状態に戻せる可能性が高いでしょう。しかし、これは「後戻りの初期サイン」であり、油断は禁物です。今後も美しい歯並びを維持するためには、歯科医師から指示された装着時間を厳守することが非常に大切になります。
数日~1週間さぼった場合:痛みで装着が困難になることも
リテーナーをさぼる期間が数日から1週間に延びてしまうと、状況はさらに深刻になります。再装着しようとした際に、単なる「きつさ」だけでなく、明らかに「痛み」を感じるようになることがあります。これは、歯が元の位置から大きく移動し始めている明確な証拠であり、リテーナーが歯を動かす際の負担が大きくなっているためです。
無理にリテーナーを押し込もうとすると、歯や歯茎を傷つけたり、リテーナー自体を破損させてしまうリスクがあります。このような強い痛みや違和感がある場合は、決して自己判断で無理な装着を続けず、速やかにかかりつけの歯科医院に連絡し、相談するようにしてください。専門家による適切な判断と処置が必要となります。
1週間以上さぼった場合:リテーナーが入らなくなり再製作や再矯正の可能性
もしリテーナーの装着を1週間以上怠ってしまった場合、後戻りはかなり進行している可能性が高く、リテーナーが物理的に口に入らなくなったり、完全に浮いてしまって機能しなくなることがあります。この状況に至ると、これまでのリテーナーは役目を果たせなくなってしまいます。
この場合、多くは新しいリテーナーの再製作が必要になります。リテーナーの種類にもよりますが、再製作には数万円程度の追加費用が発生し、完成までに時間もかかります。さらに、後戻りの程度によっては、部分的な再矯正、あるいは全体的な再矯正が必要となる可能性も出てきます。再矯正となれば、再び矯正装置を装着する期間が必要となり、費用も数十万円と高額になるケースも珍しくありません。せっかく時間と費用をかけて手に入れた美しい歯並びを失わないためにも、リテーナーの継続的な装着がいかに重要であるかを理解し、トラブルが発生する前に適切な対応を心がけましょう。
リテーナーをさぼってしまった…後戻りさせないための正しい対処法
歯列矯正を頑張って手に入れた美しい歯並びは、誰もが維持したいと願うものです。しかし、矯正装置が外れた開放感から、ついリテーナーの装着を怠ってしまうこともあるかもしれません。もし、リテーナーをさぼってしまったと気づいても、決してパニックになる必要はありません。大切なのは、落ち着いて状況を把握し、適切な行動をとることです。
このセクションでは、リテーナーをさぼってしまった場合の具体的な対処法を、状況別に詳しく解説します。リテーナーが問題なく装着できる場合、痛みや強い圧迫感がある場合、そしてリテーナーが全く入らない場合に分けて、それぞれの取るべき行動を説明します。ご自身の状況に合わせた対処法を実践し、大切な歯並びを守っていきましょう。
【まずは試す】リテーナーが問題なく装着できる場合
リテーナーを数日程度さぼってしまい、装着時に「少しきついな」と感じるものの、痛みはほとんどなく問題なく装着できる場合は、まだ後戻りが軽微な段階である可能性が高いです。この場合、まずは歯科医師から指示された通常の装着時間に加え、意識的に少し長めに装着することを試みてください。例えば、普段より数時間長く装着したり、就寝時だけでなく日中も装着できるタイミングで積極的に使用したりするなどです。
このような対応を数日間続けることで、歯が徐々に元の位置に安定し、きつさや違和感が緩和されることが多いです。しかし、自己判断で長期間この状態を放置するのは避けてください。念のため、かかりつけの歯科医院に状況を報告し、今後の装着方法について指示を仰ぐのが最も確実で安全な方法です。専門家の意見を聞くことで、より安心して保定期間を継続できます。
【無理は禁物】痛みや強い圧迫感がある場合
リテーナーを装着しようとした際に、明らかな痛みを感じたり、歯全体に強い圧迫感があったりする場合は、無理に装着を続けることは絶対に避けてください。「少し我慢すれば入るかも」と考えて力ずくで押し込もうとすると、歯や歯茎に余計な負担がかかり、炎症や損傷を引き起こす可能性があります。また、無理な力が加わることで、デリケートなリテーナー本体が変形したり破損したりする原因にもなりかねません。
もしこのような状況に陥ったら、直ちにリテーナーの装着を中止し、速やかにかかりつけの歯科医院に連絡して相談してください。自己判断で問題を解決しようとせず、専門家である歯科医師の診断を仰ぐことが非常に重要です。歯科医師は現在の歯並びの状態やリテーナーの適合性を正確に評価し、適切な対処法を提案してくれます。
【自己判断は危険】すぐに歯科医院へ相談すべきケース
以下のような状況に直面した場合は、自己判断せず、すぐに歯科医院へ相談することが不可欠です。まず、リテーナーが物理的に全く入らない、あるいは装着しても浮いてしまって安定しない場合。これは後戻りがかなり進行している可能性が高いため、早急な対応が必要です。次に、リテーナーを装着した際に、一時的なものではない強い痛みが続く場合も、歯科医師の診察を受けるべきサインです。
さらに、リテーナーが変形していたり、一部が破損していたりする場合も、そのまま使用を続けると歯並びに悪影響を及ぼす恐れがあるため、すぐに歯科医院に連絡してください。装着できても数日経ってもきつさや痛みが取れない場合も同様です。これらのケースでは、自己判断で対処しようとすると、かえって事態を悪化させてしまう危険性があります。専門家の診断と指示を仰ぐことが、問題を最小限に抑え、美しい歯並びを維持するための唯一の方法です。
後戻りを防ぎ、理想の歯並びをキープするための重要ポイント
歯列矯正を終え、ようやく手に入れた美しい歯並び。この努力と時間を無駄にしないためには、保定期間中のリテーナー装着が非常に重要です。このセクションでは、「もう矯正が終わった」と気を緩めてしまうことなく、理想の歯並びを長期的に維持するための具体的なポイントを詳しく解説します。正しい装着時間や日々のケア方法、そして歯科医院での定期検診の重要性まで、皆さんの日常生活に無理なく保定期間を組み込むための実践的な知識を提供します。
リテーナーの正しい装着時間と期間の目安
リテーナーの装着時間と期間は、矯正治療の成功を左右する非常に重要な要素です。一般的に、矯正治療が終了した直後から数ヶ月間、または歯並びの状態によっては1年程度は、食事と歯磨きの時間を除き、1日20時間以上の装着が推奨されます。これは、矯正によって動かした歯がまだ不安定な状態にあるため、新しい位置にしっかりと定着させるための期間です。
その後、歯並びが安定してきたと歯科医師が判断すれば、就寝時のみの装着へと移行していくのが一般的な流れです。全体としての保定期間は、平均して2年から3年程度続くことが多いですが、個人の歯の状態や矯正の種類によって大きく異なります。そのため、必ずかかりつけの歯科医師の指示に従い、勝手に装着時間を短縮したり、使用を中断したりしないようにしましょう。
リテーナーの種類とそれぞれの特徴
リテーナーにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。代表的なものとしては、取り外し式の「クリアリテーナー(マウスピース型リテーナー)」や「ホーレータイプリテーナー」、そして固定式の「リンガルリテーナー」などが挙げられます。
クリアリテーナーは透明で目立ちにくく、審美性に優れているのが特徴です。しかし、プラスチック製のため耐久性にはやや劣り、熱に弱いという点に注意が必要です。ホーレータイプリテーナーは、歯の表面を覆うワイヤーと、口蓋や舌側に当たるプラスチック部分で構成され、比較的丈夫で安定感があります。ただし、ワイヤーが見えるため審美性が劣ることや、装着当初は発音に影響が出やすいというデメリットもあります。
リンガルリテーナーは、歯の裏側に細いワイヤーを直接固定するタイプです。常に装着されているため自己管理の負担が少なく、外からは見えません。しかし、歯磨きがしにくく、清掃が行き届かないと虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。ご自身のリテーナーがどのタイプかを確認し、それぞれの特徴を理解することで、より適切な管理とケアに繋げられます。
リテーナーの正しいお手入れ・洗浄方法
リテーナーを清潔に保つことは、口腔衛生だけでなく、リテーナー自体の寿命を延ばすためにも非常に重要です。毎日のお手入れとしては、リテーナーを外したらすぐに柔らかい歯ブラシ(リテーナー専用や、通常の歯ブラシでも可)を使って、優しく水洗いすることを基本とします。この際、研磨剤が含まれている歯磨き粉を使用すると、リテーナーの表面に傷がつき、細菌が繁殖しやすくなるため避けてください。また、熱いお湯を使用するとリテーナーが変形してしまう可能性があるため、必ず流水やぬるま湯で洗浄しましょう。
さらに、週に数回はリテーナー専用の洗浄剤を使用することをおすすめします。洗浄剤は、リテーナーに付着した細菌や着色汚れを効果的に除去し、清潔さを保つ手助けとなります。歯科医院で推奨された製品を使うのが良いでしょう。清潔なリテーナーを保つことは、口腔内の細菌の増殖を抑え、虫歯や歯周病のリスクを低減するだけでなく、リテーナー自体を快適に使用し続けるためにも不可欠です。
定期検診の重要性
矯正治療が終わってリテーナー生活に入っても、歯科医院での定期検診は欠かせません。多くの方が、矯正装置が外れたら治療は終了だと考えがちですが、保定期間こそが、手に入れた美しい歯並びを本当に自分のものにするための大切な期間であり、その状態を専門家の目でチェックしてもらう機会が定期検診です。
定期検診では、リテーナーが適切に機能しているか、破損や変形がないかを確認するだけでなく、ご自身の歯並びに後戻りが起きていないか、噛み合わせに問題が生じていないかなども詳細にチェックしてもらえます。また、リテーナー装着によって歯磨きがしにくい部分がないか、虫歯や歯周病のリスクが高まっていないかなど、口腔全体の健康状態についても確認できる貴重な機会です。問題の早期発見・早期対応は、後戻りによる再矯正を回避し、結果的に時間や費用の節約にも繋がります。歯科医師から指示された頻度(例えば3ヶ月から半月に一度)で、忘れずに受診するようにしましょう。
リテーナーに関するよくある質問(Q&A)
歯列矯正を終え、ようやく手に入れた美しい歯並び。しかし、リテーナーによる保定期間は、日常生活の中でさまざまな疑問や不安が生じるものです。このセクションでは、皆さんがリテーナー使用中に抱きがちな細かな疑問や、実際に直面するかもしれない具体的な悩みにQ&A形式でお答えします。リテーナーの紛失・破損から、日々の食事や会話での困りごと、そしてもし後戻りしてしまった場合の対処法まで、具体的なシミュレーションを交えながら、実践的で役立つ情報を提供いたします。
リテーナーをなくした・壊れた場合はどうすればいい?費用は?
リテーナーを紛失したり破損したりした場合は、気づいたその時点ですぐにかかりつけの歯科医院に連絡することが最も重要です。リテーナーがない期間が長引くほど、せっかく整えた歯並びが元の位置に戻ってしまう「後戻り」のリスクが高まります。そのため、迅速な対応が求められます。歯科医院に連絡し、状況を伝え、指示を仰ぎましょう。
再製作にかかる費用は、リテーナーの種類や歯科医院によって異なりますが、一般的に1万〜6万円程度かかることが多いです。矯正治療の費用の中に、リテーナーの再製作費用が一定回数含まれている場合もありますので、治療開始前に確認しておくことをおすすめします。突然の出費を避けるためにも、リテーナーの取り扱いには十分注意し、専用ケースでの保管を徹底してください。
食事や飲み会の時はどうする?
食事や色の濃い飲み物(コーヒー、紅茶、ワインなど)を摂る際は、必ずリテーナーを外すようにしてください。リテーナーを装着したまま飲食すると、装置が破損したり、着色したりする原因になります。特に、糖分を含む飲料はリテーナーの内側に残りやすく、虫歯や歯周病のリスクを高めることにもつながりますので注意が必要です。
外したリテーナーは、紛失や破損を防ぐためにも、必ず専用のケースに保管する習慣をつけましょう。特に外出先や飲み会では、うっかり紛失してしまうケースが多いため、ティッシュに包んでポケットに入れるといった行為は絶対に避けてください。専用ケースを常に携帯し、食事の前後で取り外し・装着を行うようにしましょう。
リテーナーを装着すると喋りにくいけど、いつ慣れる?
リテーナー装着当初の喋りにくさ、特にサ行、タ行、ラ行などの発音への影響は、多くの方が経験する非常に自然なことです。初めて装着するリテーナーは、お口の中に今までなかった異物があるため、舌の動きが制限されたり、違和感を感じたりして、発音がしにくく感じるのは当然の反応と言えますので、ご安心ください。
通常、数日から数週間で舌やお口の周りの筋肉がリテーナーに慣れてくるため、徐々に発音は改善されることがほとんどです。早く慣れるためのコツとしては、意識的に会話をしたり、本や新聞を音読したりする練習が有効です。もし長期間経っても喋りにくさが改善しない場合や、特定の音が出しにくい場合は、リテーナーの調整が必要な可能性もありますので、かかりつけの歯科医師に相談してみましょう。
後戻りしてしまったら再矯正?費用や期間は?
もしリテーナーの装着を怠ってしまい、歯並びに後戻りが見られた場合、その程度によって対処法が異なります。軽度の後戻りであれば、新しいリテーナーの製作や、現在お使いのリテーナーの調整、あるいは一定期間リテーナーを再装着することで改善する可能性があります。しかし、後戻りがかなり進行している場合は、部分的な再矯正や、場合によっては全体的な再矯正が必要になることもあります。
再矯正が必要となった場合の費用や期間は、治療の範囲や方法によって大きく異なります。軽度の部分矯正であれば数万円から、期間も数ヶ月で済む場合もありますが、全体的な再矯正となると数十万円の費用がかかり、期間も1年以上を要することが少なくありません。このように、後戻りを防ぎ、リテーナーを適切に装着し続けることは、経済的にも時間的にも大きなメリットがあることを理解しておきましょう。
まとめ:リテーナーはサボらず装着が基本!不安な時はすぐに歯科医師へ相談しよう
歯列矯正によって手に入れた美しい歯並びは、多くの方が時間と費用をかけて努力した証です。その努力を無駄にせず、長期にわたって理想の歯並びを維持するためには、保定期間中のリテーナー装着が非常に重要になります。
「たった1日くらい」という油断が、歯の後戻りを引き起こすきっかけになりかねません。矯正直後の歯は非常にデリケートな状態であり、リテーナーを外している時間が長くなると、周囲の組織が安定する前に歯が元の位置に戻ろうとしてしまいます。もしリテーナーの装着を忘れてしまったとしても、慌てる必要はありません。まずは落ち着いて、リテーナーを再装着できるかどうか、痛みはないかを確認しましょう。
もし装着時にきつさや軽い違和感がある程度であれば、指示された装着時間を守りつつ、数日間は少し長めに装着を続けてみてください。しかし、強い痛みがある場合や、リテーナーが全く入らないといった場合は、決して自己判断で無理に装着しようとせず、速やかにかかりつけの歯科医院に相談することが最善です。専門家である歯科医師に状況を伝えることで、適切な対処法を指示してもらえます。美しい笑顔をこれからも長く維持するために、保定期間中のリテーナー装着を日々の習慣として大切にし、不安なことや困ったことがあれば迷わず専門家に頼るようにしましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
自身の歯についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
監修者
東京歯科大学卒業後、千代田区の帝国ホテルインペリアルタワー内名執歯科・新有楽町ビル歯科に入職。
その後、小野瀬歯科医院を引き継ぎ、新宿オークタワー歯科クリニック開院し現在に至ります。
また、毎月医療情報を提供する歯科新聞を発行しています。
【所属】
・日本放射線学会 歯科エックス線優良医
・JAID 常務理事
・P.G.Iクラブ会員
・日本歯科放射線学会 歯科エックス線優良医
・日本口腔インプラント学会 会員
・日本歯周病学会 会員
・ICOI(国際インプラント学会)アジアエリア役員 認定医、指導医(ディプロマ)
・インディアナ大学 客員教授
・IMS社VividWhiteホワイトニング 認定医
・日本大学大学院歯学研究科口腔生理学 在籍
【略歴】
・東京歯科大学 卒業
・帝国ホテルインペリアルタワー内名執歯科
・新有楽町ビル歯科
・小野瀬歯科医院 継承
・新宿オークタワー歯科クリニック 開院
龍ケ崎市・竜ヶ崎駅の歯医者
『小野瀬歯科医院』
TEL:0297-62-0130



