デンタルケアについてのQ&A
2022年9月23日
小野瀬歯科医院です。
本日は「デンタルケアについてのご質問」にお答えします。
「Q1.電動歯ブラシと普通の歯ブラシどちらが良いですか?」
A1.
電動歯ブラシだから良い、ということもありません。磨き方次第になるため、どちらを使用してもあまり差はありません。
ただ、普通の歯ブラシは長時間磨くのが大変との声もあるため、長くじっくり磨くために電動を採用する方もいます。このあたりは、好みで選んでも良いでしょう。
電動歯ブラシを利用する際は、歯や歯肉を傷めないように、やさしく磨くよう心がけてください。
「Q2.デンタルフロスや歯間ブラシは使用するべきですか?」
A2.
はい。使用するべきものです。
デンタルフロスや歯間ブラシといったアイテムを使用していない方もいますが、できる限り習慣づけることをおすすめします。
その理由は主に2つです。
1つ目は、歯ブラシが行き届かない部分のバイオフィルム(歯の表面に付着する菌の膜=虫歯の原因となる)の除去のためです。そしてもう1つは、歯肉が下がったことにより露出した部分を効率良く清掃するためです。
歯ブラシだけを用いた歯磨きには限界があります。
1日に1回、就寝前の歯磨きは、デンタルフロスや歯間ブラシを併用する習慣をつけていきましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシの正しい選び方、使用方法については、歯科医や歯科衛生士に指導してもらうことをおすすめします。
「Q3.コーラなどの炭酸飲料は歯が溶けるといいますが、事実でしょうか?」
A3.
はい。迷信ではありません。
先ほど酸性の食べ物・飲み物のお話をさせていただきましたが、コーラは約pH2.5、赤ワインは約pH3.0、レモンは約pH2.5と高い酸性度があります。歯をつくるエナメル質の臨界を超える飲食物もたくさんあるので注意しなければなりません。
これを防ぐために、唾液の作用である”中和”、”再石灰化”が重要になってきます。
強い酸性度の飲食物や嘔吐物が口に中に留まり続けるのは、歯にとって大きな負担となります。また、口腔内の酸性化によって歯が溶けることを”酸蝕症”といいます。
この状態になると、酸を好む細菌ばかりが繁殖し、酸を苦手とする細菌の量が減るため、より酸性化が進み、虫歯にかかりやすい口腔内をつくってしまいます。
予防策としては、コーラなどの炭酸飲料を飲む際はストローを使用することなどが挙げられます。ストローを使用して飲めば、歯に直接触れることをできるだけ軽減することができます。また、飲料と侮らず、飲んだ後は歯磨き(できない場合は口をゆすぐ)をすることが大切です。
短期間に歯が溶けるものではありませんので、過度な酸性食品の摂取、嘔吐の習慣がない場合は、それほど気にしなくても問題ありません。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
龍ケ崎市・竜ヶ崎駅の歯医者
『小野瀬歯科医院』
住所:茨城県龍ケ崎上町4248-1
TEL:0297-62-0130